企友会です、インタビューさせてください Vol.3

King George Nissan / Midway Mazda  Sales Manager

ロビー 福島

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima
BUSINESS DATA : 1991年に高校を卒業後、同年に渡米。1995年、Santa Ana Collegeを卒業後、イベントプロデュースをAvexレコード会社のDJ達とB-hallという名で立ち上げる。また、日系ナイトクラブのオーナーのオファーを受け、2店舗のGMとなる。1997年にカナダに移住し、98年 Richmoond Nissanに入社。5年連続販売店トップセールス、10年連続日産カナダAward of Excellence 優秀販売賞を受賞するなど、輝かしい実績を持つ。現在は Midway Mazuda,King George Nissan 両店舗のセールスマネージャーを担当。また、日系祭りのMCを務めるなど、仕事以外の分野でも活躍している。

White RockにあるKIng George NissanとMidway Mazda2店舗のセールスマネージャーである福島さんのもとには、次々と商談を抱えるスタッフが出入りし、なぜかワクワクさせられる。

全力でチャレンジし続ける。

黒澤: 現在のお仕事を始められたきっかけは何だったのでしょうか。
福島: 元々はカルフォルニアでビーチバレーがしたくて渡米したんです。カレッジを卒業した後、ナイトクラブの経営を任されたり、車の貿易関係の仕事などをしていたのですが、なかなか永住権が取れずに困っていたところ、知人からカナダへの移民を勧められて、カナダまで来ました。そこで就職支援の講習会に参加したときに、ある企業の社長にスカウトされたのがきっかけです。

黒澤: カナダでの生活で思い出深いエピソードはありますか?
福島: そうですね、仲間と一緒に大小問わず沢山のパーティを定期的に開催していたことでしょうか。一番多い時では500人くらい集まりましたね。皆と協力してドネーションを用意したり、UBCでチケットを売ったり、チラシを手作りしたりもしました。その頃は今と違ってインターネットも普及してなかったし、当然、FacebookのようなSNSもなかったので本当に大変でしたが、とにかくゲストに喜んでもらえるように仲間と一緒に工夫を凝らしました。結果的に、そこそこの利益を出すことができましたが、決して営利目的で開催したわけではなかったので、売り上げは日系テレビ局などに毎回寄付していました。

お客様にとって厳しい意見にも

率直に向き合う礼儀こそプロ。

Kiyukai Interviewer Mika Shimomura

黒澤: 凄い行動力ですね!素晴らしいです。トップセールスマンとして地元メディアから取材されたりと、日本人としてこの業界で活躍されてますが、ズバリその秘訣は何でしょうか。
福島: こちらでは日本人は礼儀正しく、誠実であるとされています。もう、日本人に裏切られたらお手上げっていうくらい信頼されています。その点ではとても有利ですね。この国は人種の坩堝と言われるだけあって、世界中から人が集まっています。当然、文化も考え方も千差万別な訳ですから、全てのお客様に同じようなアプローチをしても車はご購入いただけません。お客様が何を求めているか、それを見極めてそのお客様にとって最良のご提案をするのがこの仕事の本質です。

黒澤: そうなんですね。私もそうでしたが、日本人はお客様に対してノーと言えない傾向がある気がします。
福島: そこがプロとアマの違いなんじゃないかなと思います。僕はお客様にとって良いと思うことであればどんな厳しいことでも率直にプロとしての意見を言います。例えば、黒澤さんが健康のことを相談しに病院に行ったとします。そこで、いつもニコニコしながらいつも「大丈夫ですよ。具合が悪くなったらまた来てください。」と言うお医者さんと、厳しい意見であっても「その習慣は良くないので直しましょう。このままでは危険です。」と正直に言ってくれるお医者さんがいたらどちらを信頼しますか?
黒澤: 何かあったときは、後者のお医者さんのところに行きたいと思いますね。少し怖いですが(笑)
福島: そうでしょう。これが信頼を勝ち取る秘訣です。

常価値観を変える出来事〜 自分は何のために働くのか。

黒澤: 苦労されたこともあるのではないでしょうか。
福島: 以前に私がいた会社が親会社の意向で突然、売却されてしまったことでしょうか。少しでも会社の価値を上げる為に残業をしたり、休日を返上してまでも部下や仲間と頑張ってきたのに、会社の価値が上がった途端、あっさりと売却されてしまったんですね。これは僕にとってどうしても納得出来ることではなかった。今まで必死に頑張ってきた自分や部下達の思いはどうなるんだと。だから、会社が売却されたその次の日に、退職してしまいました。このことは、僕にとって仕事に対する価値観が変わった、大きな出来事でした。

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima

1つ、自分自身が幸せであること。

2つ、道は決して1つではない。

3つ、全力のチャレンジ。

黒澤: 福島さんが生きる上で、これは絶対に譲れないという信念はありますか?
福島: 僕には3つ信念があります。
まず1つ目は、自分自身が幸せであること。自分が幸せじゃないのに、他人を幸せにしてあげることなど不可能だと思います。自己犠牲の精神は立派だとは思いますが、それはある種のエゴだと思います。もし自分が幸せに満ち溢れていれば、きっと素晴らしい何かを他人にも施せると思います。

2つ目は、もし何か困難な状況に直面したとして、どうあがいても乗り越えられそうにないと思ったら、柔軟に物事を考えること。ときには潔く諦めて他の道を探すことも大切です。私の経験上、どのようなことにおいても道は決して1つではありません。もし見つけた他の道がその人にとって最適な道であれば、正に”水を得た魚”よろしく、今までとは比べ物にならないぐらいのスピードで物事が進んで行くと思います。

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima

3つ目は、とにかく思い立ったらすぐに行動を起こすこと。どんなに大変そうなことでも、まずは全力でチャレンジすることはとても大切なことです。不思議なもので、そういうエネルギッシュな人の下には自然とそれを応援してくれる人が集まります。特に、経験を重ねた年上の方は「自分より若い人間がこんな頑張っているのに、年上の自分達が応援できなくてどうするんだ!」といった具合でサポートしてくれるのではないでしょうか。

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima

そして尚、変わらない価値観〜 人を人事て人に尽くす

「彼らが幸せになることは僕の幸せでもある」

黒澤: そんな福島さんの今後の目標はなんでしょうか。
福島: たくさんありますが、まずは自分をここまで引っ張り上げてくれたボスをもっと成功させてあげることですね。僕達、お店のスタッフが頑張ればその分、企業の価値は上がる。企業の価値が上がれは部下に払える給料が増えて、彼らの生活水準も上がるし、ボスも益々豊かになる。彼らが幸せになることは僕の幸せでもあるんです。そういう考えでもって仕事をしないと、いざ自分がボスになったときに誰も部下がついて来ないと思うんです。
黒澤: おっしゃる通りですね。お客様に対してはいかがでしょうか。
福島: 僕は人を喜ばせることが本当に好きなんです。ですから、これからも多くのお客様に車をご購入していただいて、より充実したカーライフを送っていただきたいですね。長い商談を経て、契約書にサインをする瞬間っていうのは、人生で一番興奮する瞬間なんじゃないかと僕は思うんです。きっと家族も喜んでくれるだろうな、週末はこの車でどこに行こうかな、そんなことを考えただけでもうワクワクしちゃいますよね。その感動を一人でも多くのお客様に感じていただく為に、努力していきます。

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima

誰が作ったかよりも、

誰もが受けられる恩恵として次の世代へ。

黒澤: 最後に、福島さんにとっての使命とは何でしょうか。
福島: 僕はこの国に来てから、とても多くのことを経験し、とても多くのものを様々な方から受け継いできました。僕の使命とは、それらをより良いものして、次の世代にバトンタッチしてあげることです。ただ、「我々の世代がこんなに苦労して良くしたから君達は楽ができるんだぞ。」という形でバトンタッチはしたくないですね。僕たちの世代は僕たちの世代らしいものを皆で一緒にたくさん生み出してきてきました。しかし、それを自分達の功績として残したいとは思いません。童謡のように、誰が作ったかは知らないけど、みんな知ってる…そのような形でバトンタッチできるのが理想ですね。

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima

インタビューを終え帰る頃には日も沈み始め、外からショールームを眺めながら、「今日はここで何人のお客様の感動の瞬間があったのだろう」と、ふと思わずにはいられませんでした。

Kiyukai Interview Yujiro Nakajima
私も以前、日産の販売店で働いていた為、福島さんとお会いできるのを楽しみにしていました。日本人トップセールスマンとして活躍されていた方と伺っていたので、とても緊張した面持ちでインタビューに臨みましたが、実際にお会いしてみると、とても気さくな方で、お忙しいご身分にも関わらず、快くインタビューに応じていただけました。お話を伺っているこちらまで元気がもらえるようなパワフルな方で、思わず話しに引き込まれてしまい、インタビューをしにきたことを忘れてしまうほど、濃厚な1時間でした。今回の記事で少しでも福島さんの熱意、魅力を感じていただけたのであれば幸いです。この度は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。
黒澤 恵佑, Interviewer
2019-03-13T11:14:20-07:00