特別企画ばんてらを開催『産業革命に次ぐ転機。ロボットやAIが浸透する社会が今そこに。我々はどう変わるべきか?。』

ばんてらは今年で三年目となります。
今まではカナダの日系社会の背景、歴史、他国コミュニティとの比較など、過去と現状を中心に勉強してきましたが、今年は『我々は社会環境変化へのリーダーになるのか、フォロワーになるのか?』を大きなテーマとし、未来への展望を中心に議論していきます。ただ時代の流れに身をまかせるのではなく能動的に行動するべきだと考える方々が集まっての議論となりました。

5月8日に開催しました第二回ばんてらは、「産業革命に次ぐ転機。ロボットやAIが浸透する社会が今そこに。我々はどう変わるべきか?」をテーマに、富士通インテリジェンス・テクノロジーよりシニアビジネスアーキテクト荒木逹樹氏とプラットフォームサービスディレクター岡野憲司氏の2名をゲストにお招きした特別企画となりました。
荒木氏には、AIにどこまでの裁量を持たせて良いのかといった倫理的な観点、岡野氏には、実際AIの導入によってどういったことができるようになるのかという観点から話し合いをサポートしていただきました。

話し合いは、『AIってパソコンに自我があるってこと?プログラミングとは違う?』といった初歩的な疑問から始まり、荒木氏・岡野氏に質問しながらAIとは何かを全員で共有するところへと進んでいきました。

AI (Artificial Intelligence)とは?

参加者それぞれが思い思いにAIとしてイメージするものを投げかけ、それらに共通するコンセプトを探りました。その結果、何かを学ぶというインプットと、「○○はX%の確率で□□だ」というような推測をはじき出すアウトプットから成り立っていそうだという議論になりました。その後、AIのビジネスはチャットボットのような産業横断的な技術の開発競争から、産業が抱える特定の課題を解決しようとするソリューションに移り変わりつつあること、今後当たり前のようにAIが日常に実装される日が来るであろうことを示唆されました。こうした前提の上で、どのようにして機械に学ばせるのだろうか?と言う問いかけに進み、

  • 例えばコンピュータに猫を認識させるためには、どのようなデータがどれくらい必要なのか?それは猫の何を特徴として認識させるのか?

  • これまでのプログラミングとの違いはどこにあるのか、演繹的な方法で正確性が担保されていることと、機能的な方法で学び正確性を担保出来ないところに違いがあるのではないか?

といった基本的な仕組みから、

  • 富士通インテリジェンスでの活用例や人間の意思決定とAIとの役割分担についてや、

  • 軍事目的,倫理,犯罪やプライバシー

 具体的には

  • 犯罪捜査に応用出来る反面、間違いだった時にその責任は誰が負うべきなのか?

  • 検索履歴を分析し、他のビジネスに活用していく動きとプライバシーはどう両立できるのか?

  • その予測結果は個人の趣味嗜好や取捨選択に影響を与えていないのか?(その商品はおすすめ欄に現れなくても本当に欲しかったのか、無意識に企業に有利な選択をさせられているのではないのか、など)

 そして議論は前回盛り上がりを見せた『AIが人を超え、AIが人を支配する時代が来るのか』と言うところに戻って来ました。

〜専門家の意見は〜

  • 現在のAIは学習を人間に依存しており、AIが人間を置き去りにして主体的に考え出すような段階ではない。

  • またAIはあくまで確率的に正しいと思われるものを導くだけであり、人間の意思決定のサポートをするツールとして扱われるべき。

  • AIの発展でどんな仕事が消え、何に怯えるのかではなく、AIをどう使いこなして自分の領域を深め広げていけるかというポジティブに考えを巡らせるべき。

とのことでした。

お二人は最後に人間は

AIと『共存する』べき
AIを「使いこなす』べきと締めくくってくださいました。

新しい技術の台頭に否定的になるのではなく、いかに受け入れ取り込んでいけるのかが今後の課題となりそうです。専門家を交えたおかげで非常に建設的な議論を行えました。

富士通インテリジェンスの荒木様、岡野様、大変ありがとうございました。

企友会ボランティア 濵田宝輝

2019-05-21T23:28:25-07:00