新型コロナの影響でいつもとは違いひっそりとしているバンクーバーですが、5月6日(水)2020年第2回のばんてらがオンラインミーティングで開催されました。

今回のテーマは「マーケティングの基礎!売上アップのためにはお客さんの数を増やす~新規顧客獲得方法~」。講師はトロントよりビジネスコンサルタントの久保さんです。

まずは、岡本理事よりマーケティングとセールスの概括。自身の経験からカナディアンに日本の会社が受け入れられた戦略、結果いい物を作ると口コミで自社の評判が広まりマーケティングコストがゼロになったという成功経験の紹介。次に、BC州政府からの5月半ばには段階的に様々な規制を緩和していくことが発表があったと明るいニュース。医療サービス、レストラン、美容室などが再開される見込みとのことで、学校についても段階的に再開に向けた判断がされそうです。

そして、いよいよ久保さんよりマーケティングの講座です。マーケティングとは、「お客様に価値を提供してお金をいただくこと」ということで工具用のドリルを例に4つのポイントを教わり、演習1で全員でそれぞれのポジショニング・ステートメントを作成し、自社が提供している価値が何かを規定することができました。

その後、ロジックツリーのメリット4つを教えていただき、演習2として自社の課題や問題を浮き上がらせるロジックツリーを作成しました。例えば、「会社全体の売上が減少している」、「従業員がすぐやめてしまう」などのメインの課題からツリーのように枝分かれをして理由を3つ見つけ、そこからまた枝分かれで2つ理由を見つけるという風に原因を追究します。久保さんからは理由はダブらせないようにとアドバイスがありました。(MECE:漏れなくダブりなく)

最後の演習では、4つにグループ分けをし代表者の自社のステートメント、課題を実際に決めて売上向上案を3つ発表しました。参加者からは、「SNSを利用して顧客を囲い込むこと」や、「クロスセルで単価を上げる」。「関連性の高い企業とのタイアップをする」など今回のテーマである新規顧客獲得方法に結びついた戦略が出ていました。「ターゲットが1つに絞れない」という質問にもトヨタが大衆者向けのカローラや富裕層向けのレクサスを売っているように、1つでなくても問題ないと久保さん。それぞれが売上アップの方法を考え、改めて問題を振り返るいい機会になったのではないでしょうか。グループになって意見を出し合うことで、他の参加者の意見からビジネスのヒントを得た参加者も見受けられました。今も昔も方法は違えど対面だったりSNSを駆使してよい人間関係を作り、自社の弱点を見つけカバーし、様々な視点からの戦略を練ることがマーケティングのポイントだと学びました。

最後に久保さんから、4つのステップで手を動かしてみて、すぐ実践すること。コロナでも今だからできることもあると前向きなお言葉もいただきました。終了時間になってもたくさんの参加者がそのまま残り久保さんに質問が飛び交い、参加者の興味の高さが見られとても充実した今回のばんてらでした。

第3回ばんてらは7月開催を予定しております。 テーマや日時、開催方法などは後日企友会HPへ掲載されます。

書記 鈴木(ボランティア)